三野道路が開発したオリジナル商品です。

ミノコートバインダー
全ての薄層表面処理工法を可能にする特種改質中温化剤。数々の特許を取得済。
ミノコートバインダー
- 概要
- ミノコートバインダーとは、ベースとなるナフテン系炭化水素に熱可塑性エストラマー、低分子量ポリプロピレンを混合してゲル化したもの(特許第3685497号)にセルロースパウダーを混ぜ合わせたもの(特許第4473896号)で、半固形物でありアスファルトプラントで直接ミキサーに投入するプラントミックスタイプとなっています。

- 特徴
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- ・アスファルト混合物との相容性に優れている。
- ・骨材と骨材に強い接着力を示します。
- ・大きな滑り抵抗性が増します。
- ・低温条件下でも弾性を有します。
- ・耐衝撃性が向上します。
- ・低温特性が優れています。
- 登録された技術
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- ・特許第3685497号
「アスファルト混合物及びその製造方法」 - ・特許第4473896号
「アスファルト用添加物、アスファルト混合物の製造方法」 - ・特許第5075957号
「アスファルト用の添加物、アスファルト乳材、及びアスファルト混合物の製造方法」 - ・特許出願2012-049309
「舗装箇所および舗装箇所の再舗装方法」 - ・NETIS登録 CB090040-A
(薄層表面処理工法)
- ・特許第3685497号
加熱アスファルト系薄層表面処理工法 ミノコート

- 薄層ミノコートの概要
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ミノコートは、ミノコートバインダーを添加した最大粒径5mmの加熱アスファルト混合物で、劣化した路面に通常の施工機械で、薄層(10〜20mm)敷き均し、転圧する工法です。
たわみ性、耐久性、耐摩耗性に優れているので、予防的な道路維持補修により舗装の延命化が図れます。
- 薄層ミノコートの特徴
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- ・薄層舗装/
平均厚さ10〜20mmの表面処理工法なので、路面切削や道路構造物の改善が不要です。 - ・切削不要・廃材抑制/
路面切削が不要なので、廃材発生を抑制できます。 - ・クラック抑制効果/
既設の舗装のひび割れをシールし、保護・強化します。 - ・特種機械不要/
通常のアスファルト舗装と同様な機械編成で施工でき、かつ薄層なので早期の交通開放が可能です。 - ・施工時の沿道環境の改善/
路面切削の必要がなく、迅速でほこりや騒音の少ない施工が可能です。
- ・薄層舗装/
- 薄層ミノコートの用途
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- ・路面のリフレッシュ(路面騒音低減効果、乗り心地の改善)
- ・既設舗装の延命化(予防的維持)
- ・劣化やクラックの発生した路面の保護、強化(クラックの抑制も期待できます。)
高耐久型薄層改質舗装 ハイミノコート

- ハイミノコートの概要
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ハイミノコートは骨材の最大粒径を5mmとして、ミノコートより骨材粒度をやや粗く、モルタル分が少なくなるように設定した。ミノコートバインダーを定量添加(特許第5075957号)することにより、中温化効果の施工ができ、年間を通じた施工が可能となりました。
排水性舗装の路面に近い高耐久性舗装ですから、大型車両が頻繁に通行するような場所にも適用できます。

- ハイミノコートの特徴
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- ・機能性/
排水性舗装に近いキメ深さを持つ路面に仕上がりますので、雨天時の走行安全と騒音低減効果を有します。また、老朽化した路面のリフレッシュ化により、滑り抵抗性の回復、平坦性を改善します。さらに耐流動性もDS試験で2000回/mm以上を確保。 - ・耐久性/
粗骨材相互の良好なかみ合わせと、そこに充填された良質なアスファルトマスチックの効果で、耐流動性・耐摩耗性に優れた舗装です。 - ・予防的維持/
ひび割れからの雨水の侵入を防止することにより、既設舗装の構造的機能を維持します。 - ・経済性/
標準厚さが15〜20mmと薄く、路面の切削を必要としない工法であり、経済的です。 - ・融雪剤の滞留効果/
融雪剤散布時に舗装表面の細かい空隙が確保されることにより、融雪剤の流亡を防ぎ、長時間の融雪効果が期待できます。
- ・機能性/
- ハイミノコートの用途
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- ・路面の凹凸、パッチング跡の解消
- ・排水性舗装に近い路面性能が要求される箇所
- ・自動車の走行による騒音が問題となる箇所
- ・通行量の多い都市部の幹線道路(大型車両1日あたり3,000台程度)
ミノコートによる「じょく層工法」
- じょく層工法の概要
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じょく層工法は、オーバーレイ等の補修工事において、既設舗装とオーバーレイ層との間に、応力の伝達を緩和する層(じょく層)を設ける工法です。
このじょく層により、リフレクションクラック※の発生を抑制、あるいは遅延することができます。
一般的には既設路面にアスファルト系材料を散布した後に、プレコートした砕石を1〜3層に重ねて施工してきました。ミノコート混合物をフィニッシャを使って薄く(10〜15mm)敷き均し転圧することにより、施工性が向上する工法です。
- じょく層工法の特徴
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- ・薄層でリフレクションクラック※の抑制効果が得られます
- ・不透水層を形成し、下層からの水分を遮断します
- ・アスファルト混合物にすることにより、施工性が容易です
- ・工事費が安価ですみます
- リフレクションクラックとは
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コンクリート版やひび割れのある既設舗装などの上にアスファルト混合物を施工した時に、下層の目地やひび割れが原因となり、上層部分に生じるひび割れのことです。
これは下層の目地部やひび割れなど縁の切れた箇所、また下層部分にまで水分が上昇して、交通荷重が作用した時に上・下層がそれぞれ異なった挙動を示すことにより生じます。
技術資料

中温化施工可能な超薄層舗装の開発
施工も容易で比較的安価で済み、施工性確保と耐久性向上に中温化技術も併用した超薄層舗装について、その混合物性状と試験施工結果について
(第28回 日本道路会議発表資料)

予防的維持工法としての加熱アスファルト系薄層オーバーレイ工法について
5年前および23年前に施工された加熱アスファルト系薄層オーバーレイ工法の供用性を調査し、既設舗装に対する予防的維持としての効果について分析をした結果
(土木学会第65回年次学術講演会)

延命効果の高い加熱薄層表面処理工法の開発
汎用プラントで製造できるとともに特殊な施工機械等を必要とせず、ひび割れ抵抗性の向上や既設舗装の劣化抑制に寄与する、延命効果の高い加熱アスファルト混合物を用いた表面処理工法
ミノコート技術沿革
- 1978年
- 社内に技術開発研究所化学試験室を設置と同時にミノコートの開発に着手
- 1980年
- 岐阜県中津川市道で最初の試験舗装を施工
- 2005年
- 改質薄層舗装「ミノコート」中温化技術
「アスファルト工事において従来より低い温度で舗装可能な合材技術」国土交通省中部整備局認定
- 2005年
- 特許第3685497号取得
「アスファルト混合物及びその製造方法」
- 2009年
- 第28回 日本道路会議にて発表
「中温化施工可能な超薄層舗装の開発」
- 2010年
- 第65回 土木学会年次学術会議にて発表
「予防的維持工法としての加熱アスファルト系薄層オーバーレイ工法について」
- 2010年
- 異分野連携新事業分野開拓計画に係わる認定
「路面の切削が不要な薄層舗装を実現するアスファルト添加材の製造・販売」国土交通省中部地方整備局・経済産業省中部経済産業局認定
- 2010年
- 特許第4473896号取得
「アスファルト用混合物、アスファルト混合物の製造方法」
- 2010年
- 日本道路株式会社(本社東京都)と全国販売・施工基本契約締結
- 2010年
- 国土交通省新技術登録番号 NETIS CB-090040-A
「ミノコート(薄層表面処理工)」
- 2011年
- 日本道路株式会社と共同技術研究基本契約締結
- 2012年
- 特許第5075957号取得(三野道路株式会社・日本道路株式会社)
「アスファルト用添加物、アスファルト乳剤及びアスファルト混合物の製造方法」
- 2012年
- 特許出願2012-04939号(日本道路株式会社・三野道路株式会社併願)
「舗装箇所および舗装箇所の再舗装方法」(放射能汚染対策)